岩木山+弘前+相馬

201005_01.jpg平成18年に弘前市、岩木町、相馬村の合併成立。旧岩木町、旧相馬村の住民は、合併後の状況になぜか不満に感じているという。合併前、合併すべきかどうかを市と民間において徹底した協議を行ったはずではないか。

旧岩木町時代は、日常に生じる諸問題を「役場」に頼っていたのだから、合併後は愚痴を聞いてくれる相手?が居なくなったので欲求不満なのか。景気が悪いのは合併したからだと不満を持つのでは、ただの駄々っ子としか言いようがない。自分達の力で、この経済状態から抜け出そうと努力しなければならないのではないか。

弘前市は、津軽平野の中心地「旧市内」だけでなく、岩木山という三次元的に広い土地を所有してしまったことになる。旧市内から30分で岩木山麓まで来る事ができるのだから、遠いという位置関係ではない。しかし、岩木地区の人々は雪の無いときは別にしても、冬場はちょっと役所にと言って出かける距離ではないことは事実だ。地域の相談事があっても役場にさえ、なかなか足が向かないという出不精が多い地域だから、旧市内は遠く感じるのか。

相馬地域はもっと深刻だという。「相馬支所」としての存在はあるが、住民としての書類手続きなどは出来ても地域の細かいことに関しては相談し難いと言っている。市との綿密な関係があることで、始めて地域を良くする事が可能になるはずだ。市民側からか行政側のどちらからでもいいが、早急に本気の話し合いが必要だろう。

今年の12月には、新幹線青森駅が開通する。大掛かりなイベントやキャンペーンを計画しているが、青森の紹介パンフレットなどに「岩木山」の情報を載せてもらうことは至難の業だ。冬シーズンは特に、祭や食のことでも何でもいいから話題になるような『商品』が必要だ。そうしないと、旅行の情報誌や旅行代理店のパンフレットには載らない。いろいろな企画を立てても、結果としてお客にお金を使ってもらうことは難しい。ただ同然のサービス行為は、一時的には客を喜ばすことが出来ても実利が無ければ長続きはしない。

新幹線就航では先輩である八戸市の宿泊施設で、朝グル(1,500円)というサービスがある。これは前の晩の10時までに申し込んでおけば、朝、出発前の約2時間を楽しく過ごせるという企画だ。この企画の要である「足回り」は、市内のタクシー協会との提携で実現している。スタート時点では、ほんの数社が協力しただけだったらしいが、現在では市内のほとんどのタクシー会社が参加しているという。1,500円という金額は、タクシーの運賃だけで食事などは入っていないが、市場や温泉に案内するので、お客が自由に選択できるようにしてあるのが人気のある理由であろう。このような取り組みは、行政と宿泊施設、民間団体との密なる打ち合わせが基本になる。この点、津軽地域より南部の方が、フットワークが良いと感じるのは筆者だけだろうか。

新幹線青森駅開業間際になっても、弘前の現状は「泊り客が少ない」「タクシーの利用者が減少している」と愚痴ばかり言っている状態だ。会議ばかりやって、実施レベルでない企画ばかりを立て、いざ実施となると官から「モニター資金」をもらいタダ客にアピールするだけだ。揉むだけ揉んでいざ実施となって、自分達の金を出さないで実験しようとするのだから「商品」にはならない。お客の立場で考えれば、現在、何が足りなくて何が必要なのかが分かるはずだ。

合併後の弘前市は、硬い「形」になってはいないのが現状だ。街には、問題が山のようにある。メイン通りにある店のシャッターが下りた状態で、観光客を迎えることは出来ないのではないか。超早急に官民一体となり、実施レベルの計画を立案し、魅力ある『新生弘前市』を創らなければならない。


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