ドバイから岩木山に愛を込めて

アラブ首長国連邦・ドバイ在住の女性から、協会事務局に問合せのメールが届いた。

以下は、その女性のメール文の抜粋。

『私はこのメールをアラブ首長国連邦のドバイから送っております。話は20年前になりますが、岩木山では私は3つの不運が重なりました。近くのボーリング 場では椅子に置いた財布入りバッグを置き引きに盗まれ、顔に怪我をし、右上腕をポッキリ骨折もしました。骨折は町に近かった接骨院?でお世話になり、レン トゲンで位置を見てそのままギブスで3ヶ月だったか固定をして治しました。"私にとっては、北はよくない方角??"と、真剣に思うほどでしたが...。(笑) それで、岩木山周辺の景色や温泉のことも、心にたたんでしまってあった感じがします。泊まった民宿の奥様が「お嫁に来て以来、石鹸を使ったことがない」み たいなことをおっしゃっていて、その方の肌も本当にきれいだったと思いますが「この温泉水で傷を洗えば傷跡は残らないよ」と言われ、確か泥色の温泉水でし たが、半信半疑ながら数日間洗ったのを覚えています...。その後日談は、私自身はケロイド体質にも関わらず、本当にその時の怪我の傷は残っていません。問い 合わせをしたいのは、知人のお母さんが交通事故で顔に擦り傷を負われました。それで、もしその宿が今でもあるようでしたら、または今でもそう言っておられ るようならば、その宿の連絡先などを教えていただければ幸いです。』

20年という月日が経っても忘れなかった温泉の効能、民宿の女将の暖かさ。この話は、読者の方々にもまだまだこの世の中、捨てたものじゃないと感じ ていただきたかった。その後、この方とは何度かメールを交換した。仕事やどのような暮らしをしているかは知れないが、暖かい心の持ち主で聡明な女性である ことはメール文から察する事が出来た。

中東というと、戦火の中という風に思いがちだが、イラクとは2千kmも離れているわけで、ドバイは超高層ビルが立ち並ぶセレブ御用達のリゾート地だ。アラブ首長国連邦は首長国7国を指し、ドバイはその一国名で首都名でもある。

ドバイと日本は、『真珠』によって大きな因果関係がある。真珠のドバイといわれるほど、20世紀初頭に天然真珠では世界一の生産国だった。その後、世界恐 慌、日本の養殖真珠の進出に圧されて衰退したという経緯がある。養殖真珠の価値という点では、裁判までして風評と戦った日本。今では、現地人も養殖真珠の 価値に対する理解が進み、ペルシャ湾で天然に近い養殖真珠を生産しようと、日本と協働で計画が進んでいる。現在、南極島に2010年完成予定のパールズ・ オブ・アラビアという、エンターティメント施設を建設中だ。これは、単に観光客を呼ぼうとするだけでなく、パール産業の活性化を図り、ドバイの真珠を世界 に再認識させようとするものだ。かつては、敵対視されていた日本がドバイの真珠産業再生に関わっていることが面白い。

日本人は、この女性のようにいろいろな国で生きている。海外から来るメール1本が、その国のことをこんな風に考えさせ、意識的に動向を見るようになること が不思議だ。その国が少し分かってくると、想像の世界が膨らむ。真珠産業の中で、女性ならの重要なポジション与えられて、嬉嬉として働く会った事もない彼 女の姿を空想していた。

雪で立ち往生しようが、雪の量が多かろうが少なかろうが、その土地に産まれたことに感謝する事が必要だと。

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